こんにちは(`・ω・´)ノシ
今回はHD化して使い倒している(?)3dプリンターのメンテナンスを行うと思います。
ハードウエアアップデート後、各部調整(メカ的な組付け)をプリントしながら行いましたが、その工程上でちょっとだけ問題が発生しました。
問題解消の為、簡単な作業ではありますが必要な内容ですので、記していこうと思います。
造形テーブルとはココの部分↓
当初プリンターのヘッドと表現していましたが、一般的には”造形テーブル”と言うそうです(知らんかった;;)
テストプリントしている段階で、造形テーブルの位置調整(キャップボルト4箇所止め)を複数回行っていたのですが・・・。
この渋さは・・・。(。-∀-)
キャップボルトの締め込む際に感じる”抵抗感”で、すぐにヤバいと思いました(>_<)
この場面・・・。何度遭った事か・・・。(。-∀-)
ココに使用されているネジのサイズは”M3(直径3mm)”。オマケにキャップボルトときましたら、”ネジの頭をねじ切る”という洒落にも聞こえますが、全く笑えない状況になります。
そうなる前にネジ穴のリタップ(ネジ穴の切り直し)を行います。
M3のタップドリルをハンドルに固定して、ネジ穴にドリルを通します。(ネジ回しの要領で)
リタップの効果としては、”金属の削れカスやネジ山を整う”効果があります。
今回の工程で、削れカスが除去できたのですが、金属ではなく樹脂のカスでした・・・。
まあ、この状態で使い続けると間違いなく事故は起こっていた事でしょう(´・ω・`)
この流れで、キャップボルトの方も一応確認しておいた方が良いかと思います。
本来、新品のネジに交換した方がベターなんでしょうが、手持ちに無かったのでダイスを使って整えようかと思います。
という事で作業を行ったのですが、例によって写真を撮り忘れていました(´Д⊂ヽ
一応こんなモノです↓
ダイスは、棒状の鋼材からネジ溝を加工する場合に用いるモノなのですが、ネジの溝の汚れ除去やネジ山を整える事も出来ますので、何かと便利な工具です。
適当なM3ネジを使ったイメージ
本来はダイスハンドルというモノに取り付けて使用するのですが、軽度の作業でしたらダイスのみで使用しても良いと思います。
これらの作業を行いますと、さっきまでのネジの締め込み辛さがスッキリ解消されます(*´ω`*)
特にキャップボルトは、六角レンチなどで締め込みますので、普通のグリップドライバよりも締め込みが強くなる傾向にありますので、”ネジ頭のねじ切れ”には注意しましょう(`・ω・´)ノシ
造形テーブルに、プリント終了まで造形物がくっついていれば良いのですが、大体調整前は上手くいかない事が多々あります(´Д⊂ヽ
そうしたプリント失敗品(造形テーブルにくっつかなかったモノ)はどうなっているかというと・・・。バット(レジンの入った容器)の底面の透明シート(FEPフィルム)にへばりついています。
そのへばりつき方も中々強力で上手く剥がれません。
ヘラなど使い何とか剥がして、再プリントしたところこんな事になっていました↓
!!(;´・ω・)
赤丸の部分は本来”平坦”なところなのですが、変なくぼみが形成されておりました(´Д⊂ヽ
もしやと思い、バットのレジンを抜き取り確認したら・・・。
変形してる(;´・ω・)
赤丸の部分がアップ画像ですが、へばりついていたレジン塊を剥がす際に変形させてしまったんでしょう・・・。
変形した形に造形物にも反映されてます(´Д⊂ヽ
こうなっては仕方ないので、FEPシートの交換を行います。
今回使用したのはこちら↓
一応3dプリンター用としてサイズも切られており、使い勝手は良いです(`・ω・´)ノシ
外観:こんな感じ(´・ω・)ノシ
シートはこんな感じですが、流石に透明でとても薄いのでカメラでは取り難いです(>_<)
歪ませれば何とか”存在”が撮影できます(;´・ω・)
まずは分解をしてみましょう(`・ω・´)ノシ
バットを裏から見た状態
バットは、3層構造になっており、下2層に”FEPシート”が固定されています。上の1層はレジンを溜める為の嵩の役割です。
上の画像では一部のネジが外されていますが、このネジが3層を全て連結しているネジです。よって、FEPシートを止めているネジと比べると長くなっています。
全てのネジを外し、バットが完全に分解割れます。1層、2層の間にゴムパッキンがありますので注意が必要です。
FEPシートには、ネジ穴は設けられていないので、1層、2層にFEPを挟み込んだ状態で、ネジ穴から”千枚通しやキリ”などでシートに穴を通ります。
因みに穴は小さくても良いです。(十分ネジは通ります)
シートのサイズも余裕の大きさです
固定は、短いネジで1~2層用の固定をします。
上記でもありましたが”短いネジと長いネジ”がありますので、場所を間違えず短いネジの箇所を固定しましょう。
画像を見て頂いてお気付きかと思いますが、この固定の段階ではどんなに頑張っても”シートの弛み”は発生しますので気にせず先に進みます。
3層と連結させて”長いネジ”で完全に固定します。
固定するとこんな感じになります↓
あの弛みも解消されました(´Д⊂ヽ
はみ出たシートは、カッター等で切り落とし完成になります(`・ω・´)ノシ
完成しましたら、念の為バットに水を入れてみて”水漏れ”を起こさないかテストしてみて下さい(´・ω・)ノシ
今回はsparkMaker簡単なメンテナンスという事で進めましたが、紹介した部分は頻繁に触れるところですので、ご利用の際には注視頂けたら良いのでは?と思います(´・ω・)ノシ
それではありがとうございました(`・ω・´)ノシ