こんにちは(`・ω・´)ノシ
UVレジンといえば、自作でイヤホンを製作する上で欠かせないモノとなっています。
取り扱いも、数年前より”100均ショップ”でも容易に入手できますので、創作がより身近になってますよね。
製作の機会が増えると、「実はトラブルの対処法が良く解からない」とか「もっと綺麗に加工したい」など、製作を重ねるほど”トラブルや欲(美意識)”が湧いてくるのも至極当然な事だと思います。
これに類似した内容のお問い合わせも多くなってきていますので、出来るだけ解る範囲で解説出来たらと思い、不定期ではありますがシリーズ化してみようかな?と思います。
今回のテーマは、”気泡の加工処理”について記したいと思います。
液状の樹脂を、特定波長の紫外線を当てて硬化させますが、殆どの場合、気泡が発生します。
別に気泡の対処が慣れている場合なら、”どんとこい( ゚Д゚)”って感じに作業を進められますが、硬化させて気泡に気付く場合も偶にあります(>_<)
①気泡発見!( ゚Д゚)
例によって”スライム風”レジン魂です(。-∀-)
黒丸で囲んでいるところに、”3個”出来ていました。
シェルでこんな感じで見つけると、(´Д⊂ヽって一瞬なってしまいますが、ここは慌てず騒がず・・・。
②工具の用意
今回は(も)、リューターを使用します。使用するビットは”3種”
切削用ビッド(ラウンドタイプ)、サイズ:0.9、1.5、2.0(全てmm)となります。
リューターが無い場合は、ピンバイスとドリル刃でも代用が利きます。
③作業開始!
リューターの回転速度は”低~中速”。回転速度が速いと手元が狂いがちにもなるし、シェルの場合、”貫通”する事にもなるので注意しましょう(´・ω・)ノシ
状況によっては、故意的に貫通させる場合もありますが・・・。まあそれはいいですかね・・・。
作業チャート的にはこんな感じ
①0.9のビットで気泡を露出させる。
②1.5、2.0を使って気泡を拡張する。
③レジンを流し込み、硬化。
④研磨~完成
といったところです(´・ω・)ノシ
0.8で気泡を露出
簡素に説明↓
〇→つ
こんな感じ(イミフ)
1.5、2.0を使って気泡を拡張
簡素に説明↓
つ→UまたはV
こんな感じ(・・・。)
結局、気泡の拡張をして”えぐれた部分”にレジンが隙間なく注入出来れば良いだけの話なんです。
注入したレジンとシェル本体の間に空気の隙間が有ったら、何のためにこんな事を・・・。って事になるますよね。
レジンを注入する入り口は、気泡より大きく切削しましょう!という事ですね(´・ω・)ノシ
説明が回り諄くてすみません(>_<)
レジンを流し込み、硬化
これはもう適量で、としか言いようがありませんが・・・。
レジンのヒケの事も考えると、少し盛り上がる程度で(後で切削するので大量だとしんどいし、著しく形状が変化するかもしれませんので注意を!)
切削~研磨
切削は、#360~600くらいで、”平たん”になる様に行います。
外形を変化させない様に、周囲の削り過ぎに注意しながら切削します。
研磨は、#800~3000まで掛けて傷を消す。
こちらも同上です。
研磨~完成(`・ω・´)ノシ
今回使用したコンパウンド(使用順序)は、
コンパウンドの詳細は、当ブログ(名称のリンクで記事を閲覧できます)で記しておりますのでよかったらご参照ください(´・ω・)ノシ
磨いていたら、何処が気泡の場所か分からなくなってしまいました・・・。(´Д⊂ヽ
それだけ効果的なんですね(*´ω`*)
シェルで気泡が発生した際の注意点
一応、当ブログは曲がりなりにも「カスタムイヤホン工作室」と名乗っておりますので、これをシェルやフェイスで例えないといけないと思います。
まずは簡単なところで・・・。
フェイス
切削、研磨に腕に覚えがありましたら、今回の記事の通りに進める。
または、フェイスの厚みに余裕がありましたら、気泡が無くなるまで切削で宜しいかと思います(´・ω・`)
シェル本体
今回の記事の通りに進める。
過剰なUV照射による”黄変”を避けるため、硬化する時間も予め調べておきましょう。
IEMはフィット感が”ウリ”なので、過剰に切削しない様に注意しましょう。
特に注意しないといけない箇所は、外耳道の部分ですよね。
ここは本当に細心の注意を払って研磨します。
気泡部分のレジン注入も周辺の面となるべく段差にならない様に盛ると良いと思います。
仮に削り過ぎてしまい、少し緩くなったかな?と思ったら、薄くコーティングしてサイズ調整していく等対処しましょう。
ただ一番は、硬化前に”外耳道部分に気泡を入れない事”でしょうね(´・ω・)ノシ
”レジン加工あれこれ”というお題目で進めてみましたがいかがでしたか?
ご意見ご感想御座いましたら、よろしくです(*'ω'*)
今回はこの辺で!
それではありがとうございました(`・ω・´)ノシ